「寝つきが悪い」「過労感」「肩のこり」などは、私たちの日常においてよくあるストレスのもとです。
通院するほどではないけど、改善出来れば毎日がもっと楽しくなるはず。
こんな悩みを持つ人の間で注目を集めているのが「CBD」です。
名前だけは聞いたことあるけど、「CBDって一体何?」と疑問に思っている人も少なく無いと思います。
最近、オンラインショッピングや美容製品のセクションでよく見かけるようになったCBD製品。
インフルエンサーや美容専門家の間でおすすめされているから取り入れようと思うけど、“麻”が原材料と聞くと、なんとなく大麻とのつながりで、ちょっと心配かも?と思う人もいるかと。
気になるポイントとしては
- CBDって何なのか
- どんな作用があるのか?
- どんな効果があるのか?
- デメリットは?
- 依存性は?
といったところかと思います。
それでは、それらの心配事を順にCBDの本質とその効果について掘り下げていきます。
CBD(カンナビジオール)って何?
麻(またはヘンプ、大麻とも呼ばれる)には、カンナビノイドと称される100種類以上の生理活性化合物が含まれています。
これらの中には、CBD(カンナビジオール)も含まれています。
ここで重要なのは、CBDが麻に含まれる多くの成分の一つに過ぎないということです。
しかし、大麻との関連性が気になるのも無理はありません。
特に、マリファナとして知られる大麻製品には、心地よい「ハイ」を引き起こすTHC(テトラヒドロカンナビノール)という別のカンナビノイドが豊富に含まれています。
CBDとTHCは全く異なる成分で、効果も異なります。
麻から作られるCBDを日本に輸入する際は、法律によりTHCが含まれていないことが条件とされます。
個人輸入の際は用心
なお、アメリカにおいては、THC含有率が0.3%以下であればOKとされています。
そのため、個人で輸入する際には、日本での基準を満たしているかどうかが微妙なケースもあるので製品選択時には注意が必要です。
CBDはカラダにどう作用する?
人間を含む脊椎動物は、内因性カンナビノイドと呼ばれる自然な化合物を持っています。
これらは体内の多くの受容体と結合することで、細胞間のコミュニケーションや体の調和を保ちます。
これは、食欲、睡眠、痛み、免疫システムの管理に関与しており、エンドカンナビノイドシステムとして知られています。
内因性カンナビノイドは、過剰なストレス、栄養不良、女性ホルモンの変動などによって不足することがありますが、CBDと呼ばれる植物由来のカンナビノイドがこれを補います。
CBDは体内の受容体に作用し、さまざまな生理的プロセスのバランスを整える役割を果たします。
簡単に言うと私たちの体内には、心身の健康を維持するために活動するCBDと類似の物質が存在しています。
カラダへの作用
体の調和を保つ内因性カンナビノイドが不足した場合に、CBDで補う。
CBDの具体的な効果とは?
私たちの身体と精神を本来あるべき安定した状態へ戻す効果があり、抗炎症性が特に強いため、腸炎などの「〇〇炎」という症状に効果的だとされています。
さらに、人の攻撃的な振る舞いを減少させる効果もあると言われており、不眠症、アレルギー、更年期障害など症状への効果もが期待されています。
ステロイドなど他の治療法が効果を示さない場合に、CBDが最後の手段として検討されるケースも増えています。
しかし、日本ではCBDに関する臨床研究はまだ初期段階であり、その効果に関するエビデンスが収集されている最中です。
特に、これらの病状に対する臨床試験は、専門医の指導の下で使用される高濃度の医療用CBDに限られますので、市販の製品で期待できる効果は、緊張を解きほぐしたり、肩こりや筋肉痛を和らげることと考えてください。
アメリカでは、スポーツ界でCBDの利用が広がっており、運動後の筋肉疲労や炎症を軽減するためにCBD含有クリームが使用されたり、集中力を高めるためにCBDグミが摂取されることもあります。
これを参考に、日本のスポーツ界でも使用され始めています。
この成分は、過度に興奮した状態を鎮めたり、過度に落ち込んだ気持ちをフラットな状態に戻したりする効果があることで知られています。
具体的な効果
身体と精神を本来あるべき安定した状態へ戻す
緊張を解きほぐしたり、肩こりや筋肉痛を和らげる
CBDのデメリットとは?
CBDは万能薬のように見えるかもしれませんが、その効果を全ての人が実感できるわけではありません。
自律神経の働きと同じように、CBDの効果は数値化することが難しく、内因性カンナビノイドが充分に存在し、エンド・カンナビノイド・システムが正常に機能している人では、その効果をあまり感じない可能性があります。
しかし、何らかの不調やストレスを抱えている場合、CBDの効果を感じられる可能性は高く、取り入れる価値があると言えます。
デメリット
内因性カンナビノイドが不足していなければ、効果をあまり感じない可能性がある。
CBDの依存性は?
カフェインとは異なり、CBDには依存性がなく、摂取量が一定以上になっても、効果が感じられないだけとされています。
問題となるのは、製品が日本の基準を満たしているかどうかです。
現在、輸入段階でTHC含有の有無がチェックされており、正式なルートで輸入された製品は安全と言えます。
信頼できる販売元からの購入が推奨されます。
チェックポイント
依存性はないが、日本国内での規制に触れるものには注意
まとめ
CBDに関する基本情報をご紹介しました。
睡眠不足、過度の疲労、不安、肩こりなどの症状を抱えている場合、試してみる価値は大いにあります。
重要なのは、信頼できるブランドから購入することです。